2019年 5月 7日公開

IT用語辞典

【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。
最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

ICタグ

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : あいしーたぐ

ICタグとは

シール、ラベル、タグ、コイン、キー、カプセルなど、さまざまな形状のものに情報を記録するICチップ(集積回路)と、無線通信用アンテナを組み合わせた小さなタグ(札)のこと。

ICタグは、電池を持たない「パッシブタグ」と、電池を持つ「アクティブタグ」に大別される。パッシブタグはリーダー/ライターの電波から電力を得て電波を飛ばす仕組み。そのため、通信距離は短いが、比較的安価で長期間の使用が可能になる。一方、アクティブタグは通信距離が長くなるが、電池の分だけ大型になりやすく、価格も割高になる傾向がある。

もともとバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められていたが、バーコードに比べ、多くの情報を保存できるのが特長。そのため商品の生産から物流、販売、廃棄までの過程全体を把握でき、流通の効率化や在庫管理の簡略化を図れるとあって、近年では社会のIT化・自動化を推進する基盤技術として注目が高まっている。将来的には全ての商品に微小なICタグが付され、世界的な流通インフラとなる可能性もある。