IFRSとは
International Financial Reporting Standardsの頭文字を取った略語。国際会計基準審議会(IASB)によって設定された会計基準の総称のこと。世界100カ国以上が株式上場企業に対して適用を強制、あるいは適用を認めている国際会計基準である。経済のグローバル化により、国ごとに異なる会計基準で作成された財務諸表では、比較可能性を確保できないという弊害が生じたことが背景にある。
日本でIFRSを導入するメリットとしては、次のようなものがある。
(1)海外での資金調達の円滑化
海外でも通用する財務諸表であることを証明でき、資金調達の選択肢が拡大する
(2)海外投資家への信頼度の向上
海外投資家がいる場合、IFRSを導入していることで信頼度が高くなる
海外展開している企業にとって、IFRSの適用はメリットがある反面、複数帳簿(IFRS用と日本の会計基準用)が求められるなど、事務負担が増加するというデメリットもある。