2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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インターネットVPN

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : いんたーねっとぶいぴーえぬ

インターネットVPNとは

拠点間を結ぶVPN(Virtual Private Network)サービスの一種で、インターネット上に暗号化された専用の通信経路を形成し、仮想的な組織内ネットワークを構築すること。ブロードバンドの普及により、これまで主流だったIP-VPNと広域イーサネットに代わって、インターネットVPNに乗り替える企業が急速に増えている。

その最大のメリットは、アクセス網に光回線、CATVなどの一般的なブロードバンド回線を利用するため、安価にVPNを利用できることにある。同一の条件で、IP-VPNや広域イーサネットから乗り替えると、数分の1から10分の1程度にコストダウンが図れることも珍しくない。その反面、インターネットを使うため、閉域網を利用したIP-VPNや広域イーサネットと比較するとセキュリティリスクが高くなるというデメリットもある。

そのため、重要拠点はIP-VPNや広域イーサネットなど高セキュリティな回線で接続し、小規模拠点ではインターネットVPNを利用する、あるいはバックアップ回線としてインターネットVPNを利用するなど、求める機能や用途に合わせて使い分ける企業も増えている。

最近では、通信事業者が提供するIP網を利用した「エントリーVPN」にも注目が集まっている。