2022年 6月 7日公開

IT用語辞典

IoB

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : あいおーびー
英語正式表記 : Internet of Behavior/Bodies

IoB

IoBとは、「Internet of Behavior/Bodies」の頭文字を取った略語。日本語では「身体のインターネット」と訳され、人間の身体がインターネットにつながることを指す。具体的には、身体の状態の計測、位置の把握、顔認証など、人間の身体の状態や行動に関連するデータを取得し、活用する技術のこと。
人間の身体と深くかかわる技術であり、サイバー攻撃や情報漏えいといったセキュリティの面や故障などのリスクを指摘する声もある。

ノースイースタン大学のアンドレア・マトウィーシン教授は、IoBを次の三つの段階に分類している。
(1)第一段階:ウェアラブル(定量化)
スマートウォッチなどのウェアラブル端末で、心拍数や血圧などの身体の状態を計測し、数値データ(定量データを収集する段階。
(2)第二段階:体内化
心臓ペースメーカーなど、人間の体内に機器を埋め込んで利用する段階。
(3)第三段階(ウェットウェア)
人間の脳に機器を埋め込んで利用する段階。ハードウェアは乾いた(ドライ)状態であるのに対して、人間の体内は液体(血液など)に満たされているため、ウェットウェアと呼ばれている。現時点では研究段階であり、機器を埋め込むストレスがなくなり、より精密で幅広いヘルスケア情報が得られると期待されている。