IrDAとは
IrDAとは、「Infrared Data Association」の略語で、赤外線を利用した近距離データ通信の規格を策定する標準化団体。1993年6月にアメリカで設立された。団体名でなく、IrDAが定めた赤外線通信の規格を指す場合もある。
IrDAに対応した機器間であれば、赤外線ポートを向かい合わせるだけで通信ができる。最高速度4Mbps、最長距離1mの通信が行える「IrDA DATA」と、最高速度75kbps、最長距離5m、端末数8台までと通信が行える「IrDA Control」がある。主にノートパソコンや携帯電話、プリンター、デジタルカメラなどの機器で、無線通信を行うために利用されている。具体的には、赤外線通信を利用した携帯電話のメールアドレスや連絡先の交換のほか、デジタルカメラにある写真をプリンターで印刷するといった用途がある。
赤外線による無線通信の規格には、IrDAを高度化した「IrSimple(アイアールシンプル)」がある。IrSimpleは、NTTドコモ、シャープ、ITXイー・グローバレッジ、早稲田大学によって共同で開発され、IrDAが2005年8月に標準化を行った。(初版:2019年8月19日)