ISOとは
International Organization for Standardizationの略。「国際標準化機構」のことで、「アイエスオー」「イソ」などと呼ばれる。スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関。主な活動は国際的に通用する規格を制定することで、その規格をISO規格という。ISO規格は、個別の製品に関する工業製品の規格と、管理や仕組みに関するマネジメントの規格の2種類に大別される。
ISOの前身は1928年に設立されたISA(International Federation of the National Standardizing Association「万国規格統一協会」)で、1946年にロンドンで開催された18カ国の国家標準化団体によって構成されたUNSCC(国際連合規格調整委員会)の会議によって、ISAの業務を継承する機関としてISOが正式に承認された。1947年の発足時は18カ国だった会員数が、2017年12月末時点では162カ国(会員団体120、通信会員39、購読会員3)になり、日本からは、「JIS (日本工業規格)」の調査と審議を行う「JISC(日本工業標準調査会)」が参加している。
ISOの中でも一般的に知られているものが「ISO9001(品質マネジメントシステム)」と「ISO14001(環境マネジメントシステム)」である。ISOは、非常に有効な経営マネジメントシステムとして活用できる。ISO取得により、企業イメージの向上、公共機関からの評価の向上、受注力の向上が見込まれる。