ITポートフォリオ管理とは
情報システムの貢献度や活用度、リスクなどを分析し、IT投資を効率的に配分する管理・分析手法のこと。投資すべきシステムや経営資源の絞り込み、新案件の実効性の検証、既存システムの改善、運用コストの配分決定などに活用する。
分析対象がIT投資なら「ITポートフォリオ管理」、プロジェクト状況なら「プロジェクトポートフォリオ管理」、アプリケーションなら「アプリケーションポートフォリオ管理」と呼ぶ。
分析にはポートフォリオ図と呼ばれる図解を使い、要因を組み合わせて分析する。縦軸にリターン(収益性)、横軸にリスク(損失可能性)を記した図に投資先を書き込み、投資バランスを視覚的に把握する。「事業への貢献度」「活用度」「実現可能性」「コスト」などの軸を利用して、IT投資の配分先やシステムの現状を把握するのがITポートフォリオ管理の役割だ。
ITポートフォリオ管理には、各システムの位置付けを共通の指標で可視化し、業務の最適化を実現できるメリットがある。システムごとの構築コストや利用率、事業への貢献度など、ポートフォリオ管理のベースとなるデータの量と質がキーポイントになる。