ITP
「Intelligent Tracking Prevention」の頭文字を取った略語。AppleのWebブラウザー「Safari」に搭載された、ユーザーのプライバシー保護を目的としたサイトトラッキング抑止機能を指す。ユーザーが承諾していないトラッキングや、ユーザー情報の使用などを防ぐことができる。2018年9月に「ITP2.0」、2019年3月に「ITP2.1」、2019年9月に「ITP2.3」がリリースされた。
ITPとは、具体的にはサードパーティーCookieの働きを抑制する機能である。最近では、デジタル広告技術の進歩により、複数のWebサイトを横断し、どのユーザーがどのWebサイトを閲覧したか、どんなキーワードで検索してどんな広告をクリックしたかといった行動履歴が分析できるようになった。ITPの開発には、こうしたユーザーの閲覧履歴に関する情報が、ユーザーの承諾なく、異なるドメインのWebサイトに流出することを防ぐ目的があったといわれている。
一方、WebブラウザーのCookieを利用するリターゲティング広告側にとっては、Cookieの働きが抑制されるため、広告配信や成果計測が困難になる。広告主やアフィリエイターなどは、さまざまなCookie保存対策を行っているが、ITPも頻繁にバージョンのアップデートが行われている。
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