KPIとは
Key Performance Indicatorの略。企業目標の達成度を評価するための「重要業績評価指標」のことをいう。似た用語に「KGI」があるが、これはKey Goal Indicatorの略語で、最終目標が達成されているかを計測するための指標のことで、「重要目標達成指標」と呼ばれている。
KPIとKGIは、どちらも目標に対しての成果を計測する上では欠かせない概念であるが、簡単にいうとKPIは最終的な目標であるKGIを達成するための過程を計測する中間指標のことである。KGIには、目標を達成するための明確な判断基準として具体的な時期と数値を設定する。そして、KPIはそれを達成するために不可欠な過程を洗い出し、過程をどのくらいの状態で通過できれば、最終的な目標が達成できるかを数値で計測する。
KPIはKGIごとに異なる。営業の現場では、訪問回数や成約率、解約件数、製造業では機械稼働率や不良品の発生率、企業の人事部門では離職率、管理部門ではクレーム件数などをKPIに設定することが多い。設定する際には、過去の売り上げや成長率などと既存の数値を比較し、改善点を分析した上で客観的かつ論理的な数字を設定することがポイントである。もちろん、一度定めたKPIは変更可能なので、適切でないと感じた場合は見直すことも重要だ。実現不可能な目標を掲げても、チームや組織全体のモチベーションの低下につながることもあるからだ。一般的には、より明確化された目標を設定することで、チーム内の方向性が定められ、目標達成率の向上につながるといわれている。