2025年 1月20日公開

IT用語辞典

LangChain

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : らんぐちぇーん

LangChain

LangChainは大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)を活用したアプリケーション開発を簡単にするためのフレームワーク。データベースやAPI、外部ツールと連携して、複雑なタスクを実行するAIアプリを開発できる。

例えば、企業の「よくある質問(FAQ)」に自動で答えるFAQチャットボットを簡単に構築できる。LangChainを使って質問内容に基づいて適切な回答を生成し、FAQのデータベースを組み込み、ユーザーからの質問に瞬時に的確な答えを返す。長文のレポートや論文から主要なポイントを抽出し、要約した文書を生成することもできる。さらに、メールやカレンダーの情報を解析して自動的にタスク管理をするシステムにもLangChainが使われる。自動化のツールが増えることで、企業のカスタマーサポートの問い合わせ対応の労力を軽減したり、ビジネスレポートの要約がすばやくできたり、チームや個人のスケジュール調整の効率化といったことを実現できる。

LangChainはオープンソースのライブラリで、GitHub上にソースコードが公開されている。開発者が自由にコードを使用、カスタマイズ、共有できる。Pythonの環境にLangChainライブラリをインストールすれば利用可能である。