2026年 3月16日公開

IT用語辞典

LEOサテライト

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : りおさてらいと
英語正式表記 : Low Earth Orbit Satellite

LEOサテライト

LEOサテライトとは、高度500〜1,500kmという比較的低い軌道を周回する人工衛星の総称である。飛行機よりはるかに高いが、静止衛星より地球に近いため、通信遅延が小さく、地表を高解像度で観測できる点が特徴である。このため、インターネット通信だけでなく、地球観測や災害監視などにも利用されている。

静止軌道(GEO)を回る衛星は高度約3万6,000kmと遠距離に位置するため、通信に500〜600ms程度の遅延が発生し、オンライン会議などではタイムラグが目立つ。一方、LEOサテライトでは遅延を2〜27ms程度に抑えられ、地上回線に近いスムーズな通信が実現する。

また、LEOサテライトは地球に近いため、大型アンテナや高出力の空中線電力が不要で、小型・軽量化が進んでいる。結果として製造コストや打ち上げコストを低減でき、小型ロケットでも投入可能な点が普及を後押ししている。

現在、LEOサテライトを活用した代表的なサービスとして、米国のSpaceX社が提供する「Starlink」は、大量の小型衛星を打ち上げる独自の仕組みを強みにしている。また、Amazon社によるProject Kuiper(現・Amazon Leo)も商用化に向けた展開を進めている。

ただし、LEOサテライトは高速で移動し、1基がカバーできる範囲が狭いため、地球全体をカバーするには多数の衛星が必要となる。運用終了後にはスペースデブリ化する問題や、衛星の反射光が天体観測に影響を与える懸念もあり、今後の課題として議論が続いている。

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