2020年 9月 7日公開

IT用語辞典

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ライフログ

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : らいふろぐ
英語正式表記 : Lifelog

ライフログ

人間の生活や活動、行動など(life)をデジタルデータとして記録(log)する技術、あるいは記録自体のことを指す。2009年に発表された総務省の「ライフログ活用サービス」ワーキンググループからの報告では、「利用者のネット内外の活動記録(行動履歴)が、パソコンや携帯端末などを通じて取得・蓄積された情報」と定義されており、次の3点を挙げている。
(1)閲覧履歴(Webのアクセス記録、検索語句、訪問先URL、滞在頻度・時間、視聴履歴など)
(2)電子商取引による購買・決済履歴
(3)位置情報(携帯端末のGPS機能により取得されたもの、街頭カメラの映像を解析したものなど)

ライフログの研究としては、マイクロソフトが、2001年にスタートさせた「MyLifeBits」と題したプロジェクトが有名。コンピューターの使用時に行われる全ての操作や動作を追跡し、それらをデジタル化して将来に残すというものだった。MyLifeBitsは、本人が意図的に記録した情報だけではなく、インターネットやデジタル機器などに自動的に残された記録が含まれることもあり、個人情報保護の見地から疑問視する声もあった。

ライフログは、最近ではスマートフォンやウェアラブル端末の普及に伴い、ランニングした距離や経路、心拍数、睡眠時間など、生活や活動、行動のデータの意味で使われることが一般的。普段の活動記録を「見える化」することで、健康状態も含め、生活の質の向上を目的に活用する人が増えている。