Linaroとは
ARM系CPUのLinuxカーネルなどを開発する非営利組織。クラウド事業者向けのOpenStackやLinuxカーネル、Zephyr(IoTデバイス向け)を含む複数のオープンソースプロジェクトに関する協業を行うため、世界35社以上の企業がLinaroのパートナーシップに参画している。Linaroの成果物は世界中の開発者向けに公開され、利用されている。
Linuxカーネルは、Linus Torvalds氏を中心にしたコミュニティが開発しているが、ARM向けに利用するには、ドライバーやブートローダー、電源管理にかかわるツールなどカーネル周りのソフトウェアなどについて課題があった。これらを解決するため、2010年6月に英ARM社、Freescale Semiconductor、IBM、Samsung Electronics、ST-Ericsson、Texas Instrumentsによって結成された。
2017年9月、ソフトバンクのIoTプラットフォームと英LinaroのIoT向けオープン規格「96Boards」シリーズ製品との相互接続が実現したことは、大きなニュースになった。同社は今後、Linaroとの連携を推進することで、グローバル基準における仕様の共通化など、IoT時代におけるさまざまな課題を解決し、選択可能かつ最適なIoTプラットフォームを提供していくという。