ライブコマース
「ライブ配信」と「eコマース」を組み合わせた造語。インターネットを通じて動画をライブ配信し、製品やサービスを紹介・販売する手法のこと。ライブコマースでは、知名度の高いタレントやインフルエンサーなどが専用プラットフォームやSNSなどでライブ動画に出演し、視聴者に購買を促す。企業や出演者が一方的に情報を発信するテレビショッピングなどの媒体に対し、ライブコマースではエンドユーザーが出品者や販売業者にリアルタイムで質問やコメントなどを送信できる。静止画や文字情報だけでは伝わりにくい製品の機能や性能などについて、納得のいくまで質問ができるという実店舗のメリットを兼ね備えている。
ライブコマースの先進国である中国では、2020年のライブコマース市場は1兆500億元(16兆8,000億円)に達し、2021年は2兆元(32兆円)規模に拡大すると予測されている。
ライブコマース伸長の背景としては、世界規模で拡大した新型コロナウイルス感染症により、非接触型のサービスが求められるようになったことが挙げられる。非接触型で多くの情報をやりとりできるライブコマースは社会のニーズにマッチしており、日本でも普及が予測されている。