LPICとは
Linux Professional Institute Certificationの略。コンピューターのOSの1つであるLinuxの技術力を認定するIT資格。カナダに本部を置くNPO法人Linux技術者認定機関「LPI(エルピーアイ)」によって運営されており、日本では、2000年7月に設立された特定非営利活動法人LPI-Japan(Linux Professional Institute-Japan)が運営事務を行う。
LPICの試験には、以下のような3段階のレベルがある
・レベル1:Linuxの基本操作やシステム管理の基本的な知識が問われる
・レベル2:応用的なシステム管理やサーバー構築の知識が問われる
・レベル3:「LPIC-3 Core」と「LPIC-3 Specialty」の2つに分かれ、より専門的な知識が要求される
受験方法は英語もしくは日本語を選択可能で、コンピューターベースで提供される。サイコメトリック(計量心理学)に基づき広範囲にわたる妥当性と品質のチェックを行うことにより、試験問題の一貫性を維持し、合否を区分する。
LPI-Japanは、NEC、日立製作所、富士通、ミラクル・リナックス、CITRIXなどのスポンサー支援によって運営されている。高い信頼性と、広がり続ける可能性を持つLinuxは、世界の証券取引所、金融機関の基幹システム、学術機関、スーパーコンピューターやインターネット関連サーバーに導入されている。そのため、Linuxエンジニアの活躍の場はますます広がっている。認定を取得し、Linuxに関する知識を身に付けることで、キャリアの方向性の目安になる。企業にとっても社員の技術を一定の基準に則って測ることができる。
LPICと並行して、2018年3月から新たなLinux技術者認定試験「LinuC(リナック)」がスタートした。LinuCは、日本の市場が求める技術変化への即応するサービス提供に対応することを目的としている。