メールレスとは
メールとレス(less=より少ない)を合わせた造語。Facebookに代表されるSNSや、無料通話サービスのLINEなどの普及に伴い、メールの使用頻度が減っている現象を指して、「メールレス」と呼んでいる。
この現象は、若い世代だけではなく、ビジネス分野にも波及している。メールは一対一の情報伝達を行ううえでは便利だが、複数のメンバー間で情報を共有する場合に難がある。また、大量のメールに埋もれ、重要な情報を見逃してしまうことも多い。
こうしたメールの弱点をカバーするため、かつてはチャットや電子掲示板が使われていたが、最近では社内SNSを利用する企業が増えている。これはFacebookやTwitterのような、メッセージに「いいね」を付けたり、特定の社員の発言をフォローしたりする機能を備えたものである。日本では2007年ごろから社内SNSの活用が始まったが、2011年ごろに導入企業が飛躍的に伸び、野村證券、損保ジャパン、トヨタ自動車などが社内SNSを導入して成果を上げている。