メタバース
メタバースとは、「meta(超越)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語。アメリカのSF作家であるニール・スティーヴンスンが著書『スノウ・クラッシュ』で描いたインターネット上の仮想空間が由来とされている。その定義は明確に定まっていないが、ユーザーが人種や性別、年齢、居住地などに関係なく、ほかのユーザーとアバターを介して交流できる仮想空間のことであり、仮想空間上でビジネスや趣味、買い物、ゲームなどが行えるサービスの総称として用いられる場合が多い。
具体的なイメージとして、『あつまれ どうぶつの森』『フォートナイト』『セカンドライフ』などのゲームを思い浮かべやすいが、ビジネスの分野でもバーチャルオフィスやリモート会議、Webセミナー(ウェビナー)など、メタバースを取り入れたサービスが展開され始めている。また、コロナ禍で自粛を余儀なくされた展示会や株主総会など、イベントや観光、冠婚葬祭などの分野などにおいても、自宅に居ながら参加できるように、メタバースを取り入れたサービスの開発が進んでいる。
メタバースの市場は今後、拡大が見込まれている。アメリカのブルームバーグによると、2020年時点で世界の市場規模は約5,000億ドル(約61兆円)にすぎないが、2024年には約7,800億ドル(約96兆円)まで拡大すると予測している。