2022年 8月22日公開

IT用語辞典

マイクロチップ

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : まいくろちっぷ

マイクロチップ

マイクロチップとは、個体識別などの目的で利用される電子標識器具のこと。環境省によると、直径1.2ミリ、長さ8ミリ程度の円筒形で、外側に生体適合ガラスやポリマーを使用した電子標識器具とされている。改正動物愛護法の施行により、2022年6月1日から、犬や猫などのペットへのマイクロチップ装着が義務化された。これにより、ペットとはぐれてしまった場合などに、マイクロチップの情報を読み込んで身元を確認できるようになる。

マイクロチップ内には15けたの識別番号が記録され、マイクロチップを専用リーダーで読み取ると、サーバーに保存されている登録情報が照合され、個体が識別される。リーダーの電波に反応して識別番号を送り返すため、バッテリーが不要で、一度装着すれば交換する必要がない。ただし、GPSのように位置情報が分かるものではない。マイクロチップの埋め込みは獣医師が行う。専用の注射器を使って皮下に装着するため、外れたり落ちたりすることがない。

2022年の義務化では、ペットショップなどで販売される犬や猫を対象としている。知人や動物保護団体などから譲り受けた場合は、マイクロチップの装着は必要ではなく「努力義務」となっている。