Mirai
Mirai(ミライ)とは、Linuxを搭載した機器を遠隔操作するマルウェアのこと。一般的なマルウェアはパソコンを標的にするのに対し、Miraiはインターネットに接続して利用するカメラやルーターなど、IoT機器を主な攻撃対象としている。パソコンやサーバーなどと比較して、セキュリティ対策がぜい弱なIoT機器を狙って攻撃を仕掛けてくるため、厄介かつ悪質といえる。
Miraiに感染したIoT機器は、外部からのコマンド(命令)によって遠隔で操作されるボットになる。その後、ボットとなったIoT機器をつなげてボットネットワークが形成されると、攻撃者のボットネットワークへのコマンドによって標的に一斉攻撃を仕掛けられるようになる。そのようにして攻撃を受けたサーバーなどは、膨大なデータを送信され、負荷に耐えられなくなり、本来のサービスを提供できない状態に陥る。
Miraiのソースコードは2016年に公開されたが、被害は世界中に広がり、Miraiの攻撃は増加している。NetflixやTwitter、Airbnbなどへの攻撃も確認されており、警察庁からは2020年に「宛先ポート 4567/TCPに対するMiraiボットの特徴を有するアクセスの増加等について」のレポートが出されている。
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