MRPとは
Material Requirements Planning(資材所要計画)の略。製造業などの生産管理手法の1つで、半製品、部品、材料の「必要なものを」「必要なときに」「必要なだけ」購入・製造するための生産管理方式である。1970年代に「アメリカ生産在庫管理協会(APICS)」が提唱した。
また、MRPを発展させ、資材以外の人員や設備など、製造に必要なすべての資源を管理する仕組みを「MRP2(Manufacturing Resource Planning:製造資材計画)」という。さらに、生産にとどまらず、企業全体の在庫、決済、資産などの管理を行うのが「ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)」である。
MRPには、次のような目的がある。
(1)顧客サービスの向上
在庫切れなどが少なくなり、顧客の納期に間に合わせることができる。
(2)在庫・仕掛品在庫の削減
必要な資材を必要なときに調達することで、工程での待ち時間を短縮でき、在庫や仕掛品を削減できる。
(3)購入品の原価低減
効率良く資材の発注ができ、原価を下げることができる。
(4)直接要員・間接要員の生産性向上
高効率で正確に資材を調達でき、生産性が向上する。