2025年 7月 7日公開

IT用語辞典

NFTマーケットプレイス

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : えぬえふてぃーまーけっとぷれいす
英語正式表記 : NFT marketplace

NFTマーケットプレイス

NFTマーケットプレイスとは、デジタルアート、音楽、ゲームアイテムなどのNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)を売買できるオンライン上の取引所のこと。

NFTは、ブロックチェーン技術を用いて発行されるデジタル資産であり、唯一無二の情報を持つため、コピーや改ざんが困難なため、アート作品の所有証明や限定アイテムの販売などに活用されている。

マーケットプレイスでは、クリエイターがNFTを発行(ミント)し、コレクターやファンが仮想通貨などで購入、売却できる。代表的なプラットフォームとして、OpenSeaやFoundationなどが挙げられる。

NFTマーケットプレイスの主な特徴として、所有権の明確化、グローバルな取引、そして二次流通によるロイヤリティ収入がある。特に、作品が再販された際にクリエイターへ自動的にロイヤリティが支払われる仕組みは、継続的な収益化を可能にし、単発の販売に依存しないビジネスモデルを構築できる。また、時間をかけて作品の価値を高めたり、別の形で展開して既存のNFTに新たなストーリーや特典を付加したりすることで、再度市場価値を高めることも可能になる。

NFTはまだ新しい市場であり、人気や話題性によって作品の価格が大きく変動する傾向がある。市場の価格変動も激しく、他人の作品を無断でNFT化してマーケットプレイスで販売するなどのトラブルも存在する。そのため、作品管理や著作権、価格設定に慎重な姿勢が求められるが、クリエイターにとっては新たなビジネスチャンスの場として大きな注目を集めている。