2025年 8月 4日公開

IT用語辞典

NoSQL

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : のーえすきゅーえる
英語正式表記 : NoSQL

NoSQL

NoSQLとは、大量かつ多様なデータを素早く扱うために生まれたデータベースである。従来の主流であったリレーショナルデータベース(RDB)は、表(テーブル)形式でデータを管理していたが、近年、テキストや画像など様々な種類のデータを扱う機会が増加し、より柔軟な形式で情報を保存・検索できる仕組みが求められるようになった。NoSQLの「No」は、SQL(従来型の仕組み)を全く使わないという意味ではなく、「Not Only SQL(SQLだけに頼らない)」という意味を含んでいる。

大規模Webサービスにおける膨大なユーザーデータのリアルタイム処理や、IoT分野における秒単位で生成されるデータの高速な保存・分析などに活用される。AIやビッグデータ解析の分野でも、テキストや画像など多様なデータを柔軟に扱える点が評価されている。

代表的なNoSQLデータベースとしては、柔軟なデータ管理が得意なMongoDB、超高速な読み書きができるRedis、大規模な分散データ保存に適したCassandraなどが挙げられる。

NoSQLは柔軟で高速性に優れる一方で、データの整合性を厳密に保証するのが難しい、製品ごとに仕様の差異が大きい、エンジニアの学習コストが高くなるといった課題もある。これらの課題に対処するために、リレーショナルデータベース(RDB)とNoSQLを併用するハイブリッド型の運用や、豊富なチュートリアルなどを提供することで導入・運用を容易にする動きが見られる。

将来的には、NoSQLはAIと連携し、データ保存や検索の最適化を自動化する流れがさらに加速すると予測される。

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