2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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オブジェクト指向データベース

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : おぶじぇくとしこうでーたべーす

オブジェクト指向データベースとは

オブジェクト指向プログラミングを取り入れたデータベースを指す。「OODB(Object-Oriented Database)」と表記する。OODBのデータベース管理システム(DBMS)を「オブジェクト指向データベース管理システム(OODBMS:Object Oriented DBMS)」と呼ぶ。「オブジェクトデータベース管理システム(ODBMS:Object Database DBMS)」と呼ばれることもある。

互いに関連する複数の種類のデータと、データの処理方法を1つにまとめて定義し「オブジェクト」としてデータベースに格納する。ナビゲーショナルな方法で、あるオブジェクトからひも付いているオブジェクトにアクセスすることができる。また、マッピングや問い合わせ言語による指示が不要のため、リレーショナルデータベース(RDB)よりも複雑なデータ構造を高速処理できる。

テキスト、音声、動画のデータの異なる種類や形式のデータが混在するデータ群や、多数のデータが一体的に結び付いたデータ構造の格納に適しており、特にCADシステムやマルチメディアデータベースなどの管理に適している。

オブジェクト指向データベースの多くは、C++、Java、Smalltalkなどのオブジェクト指向言語で書かれたアプリケーションとオブジェクトを共有できる。代表的なオブジェクトデータベース管理システムの製品には、CacheやObjectStoreなどがある。