OBNとは
Open Business Networkの頭文字を取った略語。(財)流通システム開発センターが1996年に定めた企業内・企業間のデータ転送に用いられるTCP / IPネットワークの標準仕様のこと。あらかじめ通信相手をネットワークに登録し、IPアドレスによって限定する閉域網であるため、不特定ユーザーの通信を制限でき、通信の信頼性や安全性を確保できるのが特長である。将来的には、基幹系ネットワークや情報系ネットワーク、電話ネットワークを全て統合したサービスを実施することで、通信コストが抑えられるとしている。
もともとOBN技術は、流通業界やクレジット業界からの要望を受け、(財)流通システム開発センターが自主研究によって開発したものであった。高度な安全性や信頼性が要求される企業を対象とした先進IPネットワーク技術ではあるが、OBN技術の供与を希望する通信機器メーカーや通信会社を介して、一般の企業でも利用可能である。
ただし、ここ数年、同センターの保有するOBN関連特許を侵害する事例が明らかになったため、同センターでは法的措置を含む対応を行ったが、侵害認定を得るには至らなかった(2016年3月30日東京地裁判決)。
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