2018年 8月20日公開

IT用語辞典

【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。
最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

OCP

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : おーしーぴー
英語正式表記 : Open Compute Project

OCPとは

ハードウェアの設計図や仕様のオープンソース化を推進する非営利組織として発足したコミュニティ。2011年にFacebookが提唱し、2014年にはマイクロソフトやIBMが、2015年にはAppleが参加を表明したことにより、注目されるようになった。今や150社を超える企業が参加するコミュニティに成長している。ちなみに、日本では、2013年の1月にOpen Compute Project Japan(オープンコンピュートプロジェクトジャパン)が発足している。

ネットワークをはじめ、サーバー、ストレージなど、製品分野ごとにプロジェクトがある。各プロジェクトでは、それぞれのハードウェアの仕様や設計について議論され、決定するという仕組み。ちなみに、2016年3月時点で、OCPの仕様に基づいて製品化されたハードウェアには、ラック、サーバー、ストレージ、ネットワークスイッチと多岐にわたる。

OCPの仕様に準拠したハードウェアは、既存製品に比べ、主に以下の特長が挙げられる。
(1)省電力
(2)省スペース
(3)メンテナンスの容易性の向上

OCPによって、サーバーやストレージなどの設計・仕様が公開されたことに伴い、IT機器メーカーに限らず、ODMを手掛ける製造業者でも製品を安く設計・開発できるようになっている。これは顧客にとっても利点が多く、その流れは今後もさらに拡大していくものと予測されている。