2020年 5月25日公開

IT用語辞典

【アーカイブ記事】以下の内容は公開日時点のものです。
最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

オンラインストレージサービス

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : おんらいんすとれーじさーびす

オンラインストレージサービス

インターネット上にファイルを保管するための場所を提供するサービスのこと。代表的なオンラインストレージサービスには、Microsoftの「OneDrive」、Googleの「Google Drive」、Appleの「iCloud」、Amazonの「Amazon Drive」などがある。一定の容量(5GBから15GB程度)までは無料で利用できるが、それを超えると有料になり、容量が大きくなるほど費用が高額になるのが一般的である(1万円程度/年)。

オンラインストレージサービスは、インターネットに接続できる環境さえあれば、遠く離れた場所や、複数のパソコン、スマートフォンなどのモバイル端末でもデータを1カ所に保存・管理ができる。また、「鍵」(ID・パスワードや権限など)を付与することで、他人とデータを共有したりダウンロードしたりすることができ、ビジネスで活用されることが増えている。高速な常時接続回線やスマートフォンが浸透したことも、オンラインストレージサービス普及の一因といわれている。

オンラインストレージサービスは、従来の外付けHDDやUSBメモリーなどの機器が不要で、作業場所を選ばないというメリットがあるが、その反面、主に次のようなデメリットもある。

(1)サービス提供会社が倒産したり、データを保管するサーバーにトラブルが発生したりすると、サービスを利用できなくなるだけではなく、保存したデータが消失するリスクもある。
(2)サイバー攻撃の対象となることが多く、情報漏えいのリスクがある。
(3)サービス提供会社にデータを閲覧されるリスクがある。

オンラインストレージは一般的に、無料のサービスより有料のサービスの方がセキュリティ性は高い。オンラインストレージサービスを活用する際は、メリットとデメリットを把握して利用することが重要である。