OTMとは
Object Transactional MiddlewareまたはObject Transaction Monitorの略。分散システムを構成する要素のミドルウェアで、トランザクション制御機能を持つものを指す。
分散システム(Distributed Systems)とは、ネットワークで接続された複数のコンピューターで作業を分担して行うシステムのこと。ユーザーから見ると、1つの一貫性のあるシステムに見える。OTMが備えるトランザクション処理機能は、異なるプラットフォーム上のアプリケーションやソフト部品を管理し、これらの連携にORB(Object Request Broker)の機能が用いられている。ORBは、ネットワーク上の異なる機種上に分散して存在するプログラム間で、データや処理要求、応答などのメッセージを伝達、交換を仲介するソフトウェアだ。
OTMは、トランザクション処理の監視や制御を行うTP(トランザクション処理)モニタの信頼性や拡張性を装備している。オブジェクト間の通信をつかさどるORBソフトの後継製品として基幹システムへの適用などが期待されている。主要なOTM製品は、既存のTPモニタ製品をORBに移植するアプローチで製品化されている。