ペアリング
ペアにする、対にするという意味を持つ英語「pairing」が語源。IT分野では一般的に、Bluetoothに対応した親機と子機で、互いの設定情報を登録する操作を指す。パソコンとマウスやキーボード、スマートフォンとヘッドフォン、スマートフォンとスマートウオッチなどの組み合わせが代表的である。例えば、音楽プレーヤーとBluetooth対応ヘッドフォンがあった場合、ペアリングを行っておけば、Bluetoothの電波をさえぎる障害物のない、約10m以内の距離であれば、ケーブルをつながずに音楽を聴ける。
ペアリング操作は、受信側(子機)をペアリングモードにしたまま、送信側(親機)で受信側のBluetooth対応機器を検索し、ペアリング処理を行うのが一般的である。ペアリングが完了すると、Bluetoothで接続された機器の相互利用が可能になる。Bluetooth対応機器が記憶したペアリング情報が消失しても、再度ペアリングの操作を行うことで、また接続できるようになる。
最近では、一台の子機に対し、複数の親機を登録可能なマルチペアリング機能のある機器も増えている。一つのヘッドフォン(子機)に、スマートフォン、タブレット端末、音楽プレーヤーなど、複数の親機を登録することが可能である。ただし、接続は一対一で、複数の親機を同時に使用することはできない。