ペーパーレス経費精算とは
紙文書で運用している経費精算業務を電子化すること、または電子化するための経費精算システムのこと。ITの普及、環境保全への対応、e-文書法の施行などを背景に、多くの企業でペーパーレス化を導入している。2016年に電子帳簿保存法が改正されたことにより、スマートフォンなどのカメラで領収書を撮影し、必要な領収書を画像データとして保管することが可能になったことも、ペーパーレス化の普及を後押しした。
面倒な経費精算業務を電子化することで、紙の書類を扱っていた際の手間を大幅に削減し、社内のお金の流れの透明化も図ることができる。経費精算業務をシステム化し、紙媒体で保存していた資料やデータを電子化すると、以下のような効果が見込まれる。
(1)業務効率化
申請、決済、起票など一連のフローを電子化し、入力や確認、管理の手間を省く。
(2)コスト削減
コピー用紙代やコピー機のインク代、書類の保管場所、廃棄にかかる経費などを削減する。
(3)セキュリティ強化
データに閲覧権限やパスワードを設定し、情報漏えいを防ぐ。
経費精算システムを導入することで、煩雑で手間のかかる経費精算業務を効率化するとともに、電子化によって余分な仕事から解放されれば、生まれた時間で付加価値の高い本来の業務へのシフトを期待できる。