PcoIPとは
「PC over IP」の略で、リモートデスクトップ環境で画面転送を行うためのプロトコルの1つ。サーバー上で動作する仮想デスクトップの画面イメージをクライアントに転送する。そのほかの画面転送プロトコルにCitrix Systemsの「HDX」、マイクロソフトの「RemoteFX」などがある。
PCoIPは、カナダのTeradiciが、3次元グラフィックスや医療分野でCADのレンダリング(画像)をリモート転送するために開発したプロトコルだ。当初は、ビデオカードの出力(DVI)をPCoIPプロトコルに変換する専用カードと、PCoIPプロトコルを受信する専用ターミナルのハードウェアで構成されていたが、2008年にVMwareがTeradiciとPCoIPソフトウェアを共同開発した。
PCoIPの特徴は、ネットワーク帯域や遅延に応じて動画の解像度を落とし、最初の画面表示の際に回線帯域の空き状況に合わせて段階に分けて表示画質を上げるところだ。テキスト、写真、動画といった出力パターンを認識し、コンテンツの種類に合わせて圧縮方法を自動的に選択する。それぞれに合った圧縮方法でデータ転送の優先順位を付けることで低帯域のネットワークでも、表示が見やすくなる。もちろん回線スピードが上がれば、自動的にグラフィック部分の解像度がアップし、高解像度なグラフィックが表示できるようになる。
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