PMBOKとは
プロジェクトマネジメントを理解し、活用するための知識体系のこと。アメリカの非営利団体であるPMIが1987年に発表した『A Guide to the Project Management Body of Knowledge』というガイドブックが由来。
このガイドブックの発表から徐々に知られるようになり、今ではプロジェクトマネジメントの事実上の国際標準として浸透している。従来の「QCD」(品質・コスト・納期)に着目したマネジメント手法と区別して、「モダンプロジェクトマネジメント」と呼ばれることもある。
PMBOKは、プロジェクト管理を「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・管理」「終結」の5個のプロセスと、「総合管理」「スコープ管理」「スケジュール管理」「コスト管理」「品質管理」「組織管理」「コミュニケーション管理」「リスク管理」「調達管理」「ステークホルダー管理」の10個の管理に分けて体系化している。プロセスは、プロジェクトやその局面(フェーズ)において、相互に重なり合い、作用するため、最終目標であるQCDを実現するためには、それぞれのプロセスをしっかり管理することが重要であるという考え方。
PMBOKは4年ごと、オリンピックの開催年に改訂されている。PMIでは、PMBOKに準拠した国際的な認定制度である「PMP」(Project Management Professional)を展開しており、日本でもPMP取得者が年々増加している。