2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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PowerShell

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ぱわーしぇる
英語正式表記 : PowerShell

PowerShellとは

マイクロソフトが開発した拡張可能なコマンドラインインターフェース(CLI)シェルおよびスクリプト言語で、正式名は「Windows PowerShell」。Windows 7以降のオペレーティングシステム(OS)には標準で搭載されている。

Windowsにはそれ以前から「コマンド・プロンプト」と呼ばれるシェル機能が搭載されていたが、コマンド・プロンプトはUNIXなどほかのOSのシェルに比べると機能が弱く、スクリプトなどの記述が長いことが指摘されていた。PowerShellはこうした欠点を改良したもので、かつては「Microsoft Shell(MSH、コードネーム Monad)」と呼ばれていた。

コマンド・プロンプトとPowerShellは、基本的な役割は同じだが、コマンド・プロンプトはシステムに対してコマンドを使用して命令するのに対し、PowerShellでは基本的に「コマンドレット」と呼ばれる命令を使用する。コマンドレットとは、PowerShellで利用可能なコマンドのことである。標準で129種類提供されており、コマンドレットを組み合わせることで、従来、コマンド・プロンプトやWSHでは実現不可能あるいは実現が難しいとされていた処理が、限りなく短いコードで実現可能になった。また、コマンドレットは「動詞-名詞」という一貫した命名規則に従っているので、名前から直感的に機能が想像できることも特長である。