プロキシサーバーとは
プロキシ(Proxy)は英語で「代理」の意味。インターネットに直接接続できないコンピューターに代わり、インターネットに接続し、Webサイトへのアクセスなどを行うサーバーのことを指す。
ネットワーク内におけるインターネットの出入り口をプロキシサーバー経由に限定することで、外部からの不正アクセスを防止したり、業務と関係のないWebサイトへのアクセスを禁止したりすることができる。また、データを蓄えるキャッシュ機能があるため、別のコンピューターから同じ要求が来ても、素早くデータを返すことが可能。つまり、社員全員が特定サイトを閲覧するような場合でも、誰かが一度アクセスするだけで済むため、時間の短縮化が図れる。
現在では、アクセス元のコンピューターの身元を隠すためにプロキシサーバーを使うケースもある。プロキシサーバーを介してアクセスすると、接続先のサーバーに残るのはプロキシサーバーのIPアドレスだけなので、個人のIPアドレスは知られずに済む。とはいえ、プロキシサーバーにはアクセス履歴が残るため、匿名性が完全に保たれるわけではない。
普段は意識することのないプロキシサーバーではあるが、機密情報や個人情報の漏えいが許されない企業では、その存在価値は大きいといえる。