PSTNのマイグレーションとは
「PSTN」は、Public Switched Telephone Networkの略。マイグレーション(Migration)は「移住」「移行」の意味。IT分野では、新しいプラットフォームへの移行を指す。
「PSTN(一般加入電話サービスなどを提供するための電話網)」から「IP電話」への移行は、NTT東日本/西日本(NTT東西)が2010年11月2日に発表したマイグレーション計画である。
ユーザー宅内にある電話機につながる銅線は、宅内の配線や電柱などのアクセスネットワークを経てNTT東西の局舎に収容される。PSTNは局舎よりもバックボーン側にある交換機などをつないだコアネットワークであり、ルーターでつないだインターネットとは別物である。
NTT東西は2020~2025年をめどにPSTNをIPネットワークに移行する方針で、今後はISDNサービスのINSネット、コレクトコールなどを終了するが、音声サービス、公衆電話、110(警察)/119(消防)など基本的なサービスは、PSTN廃止後も、IPネットワーク上で継続していく予定になっている。