QoSとは
Quality of Serviceの略。「サービス品質」の意味。通信の速度や品質を保証する技術のこと。ネットワークで使用するWebやメール、IP電話、基幹システムなどのアプリケーションを安定的に使うための機能、データの伝送速度、信頼性、遅延などの通信品質を保つための仕組みである。
音声や動画などのデータを通信する際にトラフィックが増えると、伝送遅延や遅延のバラつきによって、会話の途切れや動画のコマ落ちが生じて品質の低下に直結する。基幹システムでは遅延による業務の停滞を招く。こうした問題を解決するために利用されるのが、ネットワーク機器が備えるQoS機能である。
通信品質を保つための手法は、主に以下の2つがある。
(1)帯域制御(IntServ:Integrated Services)
アプリケーションの通信フローごとに帯域を予約する方式。音声や動画などのデータを送る帯域をあらかじめ確保し、ルーターが用意した帯域にデータを誘導する。バス専用レーンのようにネットワークの混雑や渋滞による遅延を防ぐ。
(2)優先制御(DiffServ: Differentiated Services)
トラフィックを分類、マーキング(順位付け)、キューイング(トラフィックへのキューの振り分け)、スケジューリング(キューイングに応じたパケットの送出)する方式。データの種類を分類して順位を決め、優先度の高い音声や動画などのデータを先に通すように誘導する。一般車両が救急車に道を空けるようにネットワークの混雑や渋滞による遅延を防ぐ。
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