QRコード決済
キャッシュレス決済の方法の一つで、「コード決済」とも呼ばれる。店側が掲示したQRコードを、ユーザーが自分のスマートフォンなどで読み込む「ユーザースキャン方式」と、ユーザー側が自分のスマートフォンにQRコードを表示させ、店側がそれをスキャナーで読み込む「ストアスキャン方式」がある。いずれもひも付けられたクレジットカードや、事前にチャージした電子マネーなどから利用額が引き落とされる。
ユーザー側のメリットとしては、スマートフォン1台で買い物ができるので、財布やカード類を持たずに済む。一方、店舗側のメリットとしては、初期費用を抑えてキャッシュレス決済を導入できることである。クレジットカード情報を読み取るCAT端末には、無料で導入できるものもあるが、基本的に6~8万円程度かかり、月々の手数料も必要となる。一方、QRコード決済の専用端末は4万円程度で、手数料が無料のサービスもある。また、専用端末を購入しなくても、自分のスマートフォンやタブレット端末が使えるため、小規模店舗でも導入しやすいこともある。一方で、ユーザーのスマートフォンと、インターネットを通じた決済システムに依存するため、災害などで通信障害が起こると使用できなくなるといった欠点も指摘されている。
日本では2016年、「Origami」がQRコード決済サービスを開始したのを皮切りに、LINE Pay、楽天ペイ、PayPayなど大手が続々と参入している。