クワイエット・クイッティング
クワイエット・クイッティング(静かな退職)とは、実際に退職するのではなく、心理的に仕事から距離を置き、割り当てられた業務範囲や役割の最低限の遂行にとどめる就業姿勢を指す。長時間労働や過度な責任を自発的に引き受けることを避け、ワークライフバランスを最優先にする考え方である。意欲の低下や消極的な労働態度と見なされる側面もあるが、必ずしも職務をおろそかにする態度を意味するものではない。
この概念の本質は、業務の境界線を明確に引き、契約上の要求を超えた無償の貢献や過度な残業を拒絶する点にある。あくまで、仕事を完全に放棄するわけではなく、組織から求められている正当な責任と成果には向き合うことが前提となる。
背景には、労働に対する価値観の根本的な変化が存在する。長時間労働を美徳とする旧来のモデルへの疑問や、心身の健康、私生活の充実を重視する意識の高まりに加え、リモートワークの普及により個々の役割や成果の範囲が可視化されたことも影響している。評価や昇進を最優先にするのではなく、無理のないペースで働き続けたいと願う労働者のニーズが、この動きを後押ししている。
この記事を社内で共有し、課題解決のヒントにお役立てください
お客様マイページの「連絡ボード」機能を使って、同じ会社のメンバーと簡単にこのページを共有できます。社内で情報を共有し、組織全体の課題解決や業務効率の向上にお役立てください。
社内のメンバーに共有する(企業で共有する)
- (注)連絡ボードを利用するには企業設定が必要です。