2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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RAD

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : らっど
英語正式表記 : Rapid Application Development

RADとは

Rapid Application Developmentの略。「高速アプリケーション開発」の意味。システム開発の手法の1つ。ユーザーを含む少人数で仕様分析、設計、開発を進め、繰り返し試作品を作成して評価・改良することで完成品に近づけていく。開発期間を短縮し、高品質のシステムを構築できる。

RADによる開発では、スパイラルアプローチを採用する。スパイラルアプローチとは、「プロトタイプ」と呼ばれる試作プログラムの仕様をユーザーが確認し、設計・開発・テストを繰り返して製品を完成品する方法のこと。開発期間をあらかじめ設定した「タイムボックス」を活用し、一定の期間が来たら次の工程に強制的に移る。

スパイラルアプローチに対し、工程をいくつかの段階に分け、前の段階を完了してから次の段階に進む開発手法を「ウォーターフォールモデル」と呼ぶ。

RADでは、CASE(Computer Aided System Engineering)ツールやビジュアルプログラミング言語を用いる。CASEツールとは開発支援のソフトウェアのことで、設計が正しく行われているかチェックしたり、ドキュメントやプログラムの一部を自動的に作成したりする。

Visual BasicやInterface Builderなどのビジュアルプログラミング言語は、ソースコードを記述せずGUI部品の配置でウィンドウを作れるソフトウェアだ。