レプリケーションとは
「複製(レプリカ)を作ること」の意味。同じネットワーク内、もしくは遠隔地にサーバーを設置し、リアルタイムにデータをコピーする技術のこと。マスターのデータベースと全く同じ内容のデータベースを作成できるため、負荷分散やホットスタンバイに有効な手段として普及している。
万が一、障害が起こっても、システムを停止させることなく継続できるのがレプリケーションの利点である。予備系を遠隔地に置くことで、広域災害時の対策としても有効といわれている。その反面、本番系と予備系にほぼ同じシステムが必要になるため、初期投資がかかるという欠点もある。また、ウイルスなどに感染してデータが破壊されると、その破壊されたデータもそのままレプリケートされてしまうというリスクもある。
かつてはデータベースにレプリケーション機能が搭載されていたが、最近では専用ツールが提供されるようになっている。バックアップと混同されがちだが、バックアップでは長期にわたってデータのコピーを保持し続けるのに対し、レプリケーションではデータが頻繁に更新される。