2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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レベニューシェア型契約

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : れべにゅーしぇあがたけいやく

レベニューシェア型契約とは

支払い枠が固定されている委託契約ではなく、成功報酬型の契約形態のこと。発注側と受注側がリスクを共有しながら、相互の協力で生み出した利益を、あらかじめ決めておいた配分率で分け合う。最近では、IT企業間の契約で多く見られる。

具体的には、以下のような契約である。
(1)受注側は、無償もしくは安価でソフトウェアを開発する
(2)受注側は、ソフトウェア開発に加え、その後の保守も請け負う
(3)発注側は、そのソフトウェアによって得た収益を、報酬として受注側と合意した割合で支払う

レベニューシェア型契約では、発注側には、初期投資の負担が少なく済むというメリットがある。一方、受注側にも、保守を請け負うことで継続的な収益源が確保できる上、事業の収益が直接利益になるため、モチベーションを高く維持できるというメリットがある。「リスクとリターンを共有する」契約であるため、相互に質の向上を目指すとこになり、結果的に仕事全体の質が高くなるといわれている。

一方、事業がうまくいかなかった場合は、受注側の負担が大きくなるため、両者の役割や責任を明確にしておかないとトラブルに発展する可能性がある。報酬の割合によっては、単なる契約相手というより、共同経営者やパートナーに近くなるのがレベニューシェア型契約の特長。そのため、相互に信頼関係を築けるかどうかも大きなカギとなる。