2018年 8月22日公開

IT用語辞典

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リバースエンジニアリング

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : りばーすえんじにありんぐ

リバースエンジニアリングとは

他社が開発したソフトウェアのソースコードやデータ定義文、ハードウェアの仕様や動作を調査すること。先進技術やノウハウを自社製品に応用することが目的。設計から構築までの開発工程をさかのぼって辿ることから「逆行工学」ともいう。

リバースエンジニアリングツールというソフトウェアを使用すれば、Visual BasicやC/C++、Javaのソースコード、Accessのプログラムファイルなどから、プログラム仕様書やモジュール一覧表を自動生成することができる。

リバースエンジニアリングは、互換性の確保、保守機能の追加、仕様書の修正のほか、バグ修正や脆弱(ぜいじゃく)性の発見などのセキュリティ対策に活用される。一方、他社のソフトウェア製品のプログラムを分析することが、知的所有権の侵害であるという法的問題が存在する。

ソニー・コンピュータエンタテインメントは、家庭用ゲーム機「プレイステーション」の機能をパソコン上で実現するエミュレーターを、リバースエンジニアリングによって開発した企業に対して、著作権侵害の疑いで提訴したこともあるが、棄却されている。