2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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RFC

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : あーるえふしー
英語正式表記 : Request for Comments

RFCとは

Request for Commentsの略。「コメントを求める」という意味。インターネット技術の標準的な仕様を記した文書のこと。インターネット技術を議論し標準化を進める任意団体「IETF(Internet Engineering Task Force)」が作成し、インターネット上で公開している。文書は英語で作成されており、誰でも閲覧可能である。原則として作られた順に番号が付けられており、RFCを頭文字とした通し番号で呼ぶ。

もともとインターネット技術の開発は学術目的であったため、仕様などは公開されていなかったが、その後、技術仕様を広く普及するため、「開発技術に対して広く意見を求める」こととし、研究結果を公開した。

技術を提唱し、評価を広く求めるPS(Proposed Standard)や、仕様としてほぼ内容が確定している草稿段階のDS(Draft Standard)、最終段階を経過し標準プロトコルとして確定するSTD(Standard)のほか、標準化が検討されていない実験的な文書も公開されている。

IP(Internet Protocol)は「RFC791」、TCPは「RFC793」、Domain Namesは「RFC1035」、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)は「RFC2616」など、これらは現在のインターネット技術の実質的な国際標準となっている文書である。一度発行されたものは変更されず、内容を改訂すると新しいRFC番号が割り当てられる。

RFCの標準化は、「緩やかな合意(Rough Consensus)」と「実際に動くコード(Running Code)」を作り、情報(Informational)、実験的(Experimental)、現状で最良の慣行(Best Current Practice, BCP)、標準化過程(Standards Track)、歴史的(Historic)のいずれかに基づいて定められている。

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