2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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RoHS指令

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ろーずしれい/ろーすしれい
英語正式表記 : Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical Equipment

RoHS指令とは

RoHSは「Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical Equipment」の略。「ローズ」と読み、「特定有害物質使用制限指令」と呼ばれる。EU(欧州連合)における電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用を制限するための規制だ。2003年2月に、電子機器を削減し、部品再生やリサイクル推進を目的とするWEEE(Waste Electrical & Electronics Equipment「廃電気電子機器」)指令と同時に制定された。

RoHS指令は、WEEE指令による廃電気や電子機器のリサイクルを容易にし、最終的に埋立てや焼却処分されるときに、ヒトと環境に影響を与えないように電気・電子機器の有害物質を許容濃度以下にすることが目的。有害物質として使用の制限がかかっているのは、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭化カビフェニル)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)。しきい値は、カドミウムは100ppm、カドミウム以外は1000ppmとなっている。

RoHS指令は、統一市場の構築を目的とするEU運営条約114条を根拠に策定されているため、国内法制化にあたって各国の裁量は認められていない。EUの規制であるが、日本のメーカーの多くが欧州で製品を販売しているため、RoHS指令に準拠する必要がある。