経路情報とは
インターネット上でIPパケットを目的地に転送するためのパケットの通り道(経路)について、その情報を管理し、複数ある経路から最適な経路を選択する仕組みのこと。経路を判断する際に参照する経路一覧を「経路表(ルーティングテーブル)」と呼び、IPパケットの転送と経路表の作成・更新を受け持つ機器を「ルーター」と呼ぶ。
経路表には、「IPアドレスAのパケットが来たら、接続ポートBから送り出す」といった情報がまとめられており、パケットを受け取ったルーターはルーティングテーブルを参照して最適な経路を見つけ、そこへパケットを転送する。簡単にいえば、ルーターはIPパケットを目的地に届けるための道案人であり、その案内をするための地図が経路表といってもいいだろう。
経路表の作成原理は、「静的経路制御」と「動的経路制御」に大別される。静的経路制御は、人があらかじめ特定の経路について経路表を作成し、ルーターに保持させる方法であり、動的経路制御は、経路制御アルゴリズムに基づいてルーターに経路表を管理させる方法である。