RPAとは
Robotic Process Automationの略。ルールエンジン、機械学習、人工知能などの認知技術を活用した、オフィス業務の効率化や自動化に向けた取り組み。画面上のアプリケーションやシステム画面を識別し、人間と同じように操作を行うソフトウェアロボットによって実現されている。「デジタルレイバー」や「仮想知的労働者」ともいう。
オフィス業務のロボット自動化は、手順やルールが定められた単純な事務処理や、書類管理が多い金融業や人事・採用部署などの定型業務が対象となっており、RPAは搭載された機能や適用対象となる作業の難易度に応じて、以下の3つのクラスに分かれている。
(1)クラス1:RPA(Robotic Process Automation)
RPAは複数アプリケーションの連携を必要とする単純作業を得意とする。
(2)クラス2:EPA(Enhanced Process Automation)
EPAは紙媒体によるアンケート用紙の集計や自由記述式による問い合わせ内容の分析など、非構造化データを扱う作業のシステム化を得意とする。
(3)クラス3:CA(Cognitive Automation)
CAは情報の整理や分析だけではなく、意思決定まで行うことができ、自立度が高い。
最近は「Automation Anywhere」「Kapow」「BizRobo!」などのAIの機械学習を導入した製品が登場。この中でも「BizRobo!」は日本で開発され、保険、流通、小売など100社以上の企業に採用されている。三菱UFJ銀行は「BizRobo!」の採用で2015年に8000時間の事務作業を削減している。
2025年までには、全世界で1億人以上の知的労働者もしくは3分の1の仕事がRPAに置き換わるとも言われている。