RPCとは
Remote Procedure Callの略。「遠隔手続き呼び出し」とも呼ばれる。ネットワーク上に接続されたほかの端末のプログラムを呼び出し、実行させるための手法。または、そのためのプロトコルを指す。
同じRPCの仕様に準拠した仕組みを採用していれば、遠隔地にある端末でも、手元の端末からコマンドを入力して処理を実行できるのが特長。機種やOS、プログラミング言語などが異なっていても問題ない。その強みを生かし、クライアント・サーバーシステムのほか、物理的に分散されたシステムを構築するときに活用される。Sun MicrosystemsのNFS(Network File System)やDCE(Distributed Computing Environment)、マイクロソフトの分散オブジェクト技術であるDCOM(Distributed Component Object Model)などにおいて基幹技術の1つとして採用されている。また、分散オブジェクト技術であるCORBA(Common Object Request Broker Architecture)やWebサービスも、RPCが源流といわれている。
オブジェクト指向プログラミングに基づくソフトウェアの場合は、RPCをRMI(Remote Method Invocation)と呼ぶこともある。ちなみに、同一のコンピューター上で個別に動作するプログラムが、別のプログラムを呼び出す際に利用する手法を、特にローカルプロシージャコール(LPC)と呼ぶ。