2026年 3月16日公開

IT用語辞典

衛星IoT

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : えいせいあいおーてぃー
英語正式表記 : Satellite IoT

衛星IoT

衛星IoTとは、地上や海上に設置されたセンサーが取得したデータを、衛星を介して収集・中継・送信するIoTシステムを指す。衛星が「上空の基地局」として機能するため、携帯電話回線が届きにくい山間部や洋上からでも安定して情報を取得できる点が特徴である。

2022年6月、モバイル通信の国際標準である3GPPのRelease 17が策定され、衛星通信をサポートする仕様が追加された。これにより、従来は別物として扱われていた衛星通信と携帯電話回線がシームレスに接続され、利用環境の利便性が向上しつつある。

主な用途として、農業分野における遠隔地の農地のリアルタイム監視、物流における船舶や貨物の位置追跡が挙げられる。環境データの収集や災害時の通信手段の確保など、社会インフラとしての役割も期待されている。

近年では、静止衛星ではなくLEO(低軌道)サテライトの活用が進んでいる。地球との距離が近いため通信遅延が小さく、開発・打ち上げコストも低いことから、衛星IoTの普及を後押ししている。

一方で、IoTデバイスは大量に設置され管理が難しいため、データ窃取のリスクが指摘されている。このため、強度の高い暗号化や認証など、セキュリティ対策の重要性が高まっている。

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