スコープとは
スコープ(Scope)は「範囲」の意味。プロジェクトの内容の範囲を定義したもの指す。限られたリソースと期間内にプロジェクトの目的を達成するために、関係者全員と共通認識をもってスコープを決定する。
プロジェクトマネジメントの国際的な知識体系であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)によると、情報システムなどの内容を定義する「プロダクトスコープ」と、プロジェクトの作業内容を定義する「プロジェクトスコープ」の2種類のスコープが定義されている。
プロダクトスコープは「成果物スコープ」とも呼ばれ、プロジェクトが生み出すシステムやサービス、文書などの成果物を定義する。情報システムに求める機能をできるだけ詳細に記述し、システムの全体像についてベンダーとユーザーの双方が合意しなければならない。
プロジェクトスコープは、「作業スコープ」とも呼ばれ、成果物を生み出すための作業を定義する。品質、費用、納期などに基づいて、プロジェクトの目標やプロジェクト全体を規定しなければならない。プロジェクトの目標は、できるだけ定量化して表現する必要がある。
PMBOKでは、プロジェクトスコープを正確に見積もるために、費用、スケジュール、品質に関する達成目標の基準値を明確に文書化することを奨励している。