セルフサービスBIとは
エンドユーザー自身で分析やレポートの作成ができるBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)のこと。そもそもBIツールとは、企業に蓄積されたデータを収集・分析・加工し、その結果を「見える化」することで、経験則や直感ではなく「データに基づいた判断」ができるようにするツールをいう。
従来のBIツールと比較して、セルフサービスBIは特別なITスキルを持っていないエンドユーザーが使うことを前提としている。そのため、画面上で設定をしたり項目を選択したりするといった視覚的な操作が可能であることが大きな特長になっている。データの連携やグラフのレイアウト修正などのメンテナンス作業もエンドユーザーで行える場合が多く、「必要な情報を、必要なタイミングで」呼び出すことができる。
セルフサービスBIツールは多種多様であるため、導入の際はそれぞれの性能をしっかりと把握し、デモンストレーションなどで実際の画面や機能を確認した上で、自社に合った製品を選ぶことがポイントだといわれている。
アイルランドの市場調査会社Research and Marketsが2016年11月に発表したレポートによると、セルフサービスBI ツールの2021年の世界市場規模は73億1000万ドルに達し、2016年に比べ倍増するとしている。