2026年 8月17日公開

IT用語辞典

半導体覇権

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : はんどうたいはけん
英語正式表記 : Semiconductor supremacy

半導体覇権

半導体覇権とは、半導体の開発、製造、および供給網において、どの国家や企業が主導権を握るかをめぐる競争を指す。現代において半導体は、スマートフォンや自動車、AI、スーパーコンピューターなど、あらゆる電子機器に使われる基盤技術であり、その戦略的重要性はかつてないほどに高まっている。

半導体は、経済成長と国家安全保障の双方を左右する戦略物資となっている。高性能な半導体を安定的に確保できるか否かが、産業競争力のみならず、軍事力やインフラの優位性にも直結するためである。こうした背景から、各国は自国内での生産体制の強化や、次世代技術の開発への投資を進めている。

半導体の製造プロセスは、設計、製造装置、材料、組み立てといった複数の工程に分かれており、それぞれに強みを持つ国や企業が異なる。設計分野のアメリカやイギリス、製造分野の台湾や韓国、製造装置・材料分野の日本やオランダといった具合に、高度な国際的分業体制が形成されている。この構造は生産効率を最大化する一方で、特定の地域や企業への過度な依存という地政学リスクを含んでいる。

このような状況を踏まえ、各国はサプライチェーンの再構築や生産拠点の国内回帰(リショアリング)を進めているほか、輸出規制や技術制限といった政策的介入も強化されている。中でもAIやデータセンターなどに不可欠な高性能チップ(先端半導体)をめぐっては、国家間の覇権争いが一段と激化している。半導体覇権は、もはや単なる産業競争の枠を超え、国際秩序の行方を左右する最重要課題としてその存在感を強めている。

この記事を社内で共有し、課題解決のヒントにお役立てください

お客様マイページの「連絡ボード」機能を使って、同じ会社のメンバーと簡単にこのページを共有できます。社内で情報を共有し、組織全体の課題解決や業務効率の向上にお役立てください。

社内のメンバーに共有する(企業で共有する)

  • (注)連絡ボードを利用するには企業設定が必要です。